うーん決められない、みんなどうやって土地選びをしているの?

 みなさん、こんばんは。某大手住宅メーカーにて、20年以上、現役で住宅営業マンをしています、「くーるばなーな」と申します。皆様のお家づくりに少しでもお役立ちができればと、日々発信しております。

 さて、今回は「うーん決められない、みんなどうやって土地選びをしているの?」をお送りいたします。

 土地から探して、家を建てる。土地を探さないと、計画自体ができないし、住宅展示場にいっても相手にされていない気がする。また、住宅展示場にて、「ご予算はいくらくらいですか?」わからないけど。。「3000万くらい??ですか??」と逆に尋ねると、「土地だけのご予算ですか??」と嚙み合わない。。やっぱり住宅メーカーは無理なんだ。と意気消沈される方も多いのではないでしょうか?

 住宅メーカーの営業マンは、建物のプロではありますが、土地のプロではありません。どちらかというと、「土地は見つけてから来てくれよ」と思っている営業担当も少なくありません。

 餅は餅屋ということで、不動産屋にいっても、彼らは土地が売れればよいので、「この土地は人気ですぐなくなりますよ。」などと、本当か嘘かわからない情報にて、さらに混乱してしまいます。彼らは建築に関して、全くの素人であることも多いので、土地は不動産屋さんから購入したとしても、家を建てる時に沢山、トラブル事が多かったという話はたくさんあります。(→また、別の回にて詳しくお話します。)

 とにかく、一生に一回の決断をしようとしているのに、誰に相談してよいかもわからないし、相談してもわからない、決められない、という状況のお客さまに良くお出会いします。

 よくお客様からの質問にて、「良い土地ないですか?」この質問が一番困ります。良い土地は、客観的に良い土地はあったとしても、あなたにとって良い土地かどうかは全くわからないということです。勿論、皆様の状況は千差万別だからです。出身地も生まれ育った環境も、年齢も、家族構成も、勤務先も、年収も、通勤形態も、車に乗るかどうかも、皆さん違うからです。例えば、Aさんにとっては、探し求めていた理想の土地でも、Bさんにとっては、そこまでの魅力を感じない、そんなことは多々あります。

 では、どのようにして、土地を探せば理想の土地探しが出来るのでしょうか?

 前述したような、あなたの個別の状況を、信頼できるパートナーである、営業担当者にすべて話ください。私自身、よく部下に「お客様自身になれ」と良く言います。どこで生まれて、どんな少年時代を過ごし、どうやって奥様と出会って、今日に至るのか。どんな考え方で、どんな価値観で、趣味や仕事について、将来像について、未来の姿はどのようなものか、を自分自身がお客様になるが如くヒアリングしなさいと言っています。そうすれば、そこにあなたのプロとしての知識が加われば、このお客様が検討すべき土地が見えてくるはずだと、良く言っています。

 そして、さらには、理想100%の土地は無いということを、早期にわかってもらうべきだとも伝えています。土地探しは減点法です。「この土地は広いけど形が悪いな」「お値段は良いのだけれど、もう少し駅に近かったらなあ」「隣にアパートさえ建ってなかったら合格なのに。」などなど。土地の悪い所を探せばきりがありません。悪いところが気になると、もっといい土地がないかを探し続け結局、いい土地に巡り会わないって事も非常に多いのです。

 土地を探す際に念頭に置くことは以下の5点です。

 ●「ご夫婦で平均70点の土地であれば検討してみる」奥様80点ですごく気に入った、ご主人60点で平均はクリアしてるけど、ちょっと引っかかる、であれば検討してみる価値のある候補地です。

 ●「減点を上回る、プラス要素を見つけられるか」ご自身の足で駅から歩いてみる、朝行ってみる、雨の日行ってみる、夕方歩いてみる。そんな行動を起こすことも非常に大事です。

 ●「土地のデメリットはプラン間取でカバーする」日当たりの悪いと思われる土地でも、吹抜を考える、三階建てにしてみるなどプランでカバー出来る要素は多いです。

 ●「やっぱり、ご主人、奥様の実家に近く」やはり生まれ育った実家の近くは間違いありません。数十年過ごした土地は、土地感があります。また、子育て世代なら親御さんが協力してくれることも。生活施設、スーパーや病院なども、ご自身にてよくわかっているのも強みです。

 ●「分譲地の検討はやはり外せない」分譲地とは、数十から100区画近い、これから家が建つ更地の事を分譲地と言います。同世代が集まりやすく、ママ友、お子さんが同級生など、お友達になりやすい、共通の悩みで共感しやすいなど、生活していくうえで、メリットが多いと思われます。

 以上、土地を探すこと、みつかっても決めることは、非常に大変ですが、信頼できる営業担当者になんでも相談して、少しでも理想の土地を見つけて、決める事が出来る事を願っています。

 最後はまで読んでいただき、ありがとうございました。次回は、「不動産業者とトラブルに?土地取引のお困りごとに注意しよう。」をお送りいたします。

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