理想の間取りを考えてみよう③

 こんばんは。20年以上、某大手住宅メーカーにて、現役で住宅営業マンをしております、「くーるばなーな」と申します。

 さて、今回は理想の間取りを考えてみよう③ということで、間取りシリーズ第三回、「インテリアとエクステリア」についてお送りいたします。

 一言で、「インテリアとエクステリア」といっても、奥が深くインテリアだけエクステリアだけでも数回にわたって、お伝えできてしまうほどのボリュームです。今回はさわりの部分だけ、またリクエストいただきましてたら、インテリアの中でも、カーテンのお話だったり、エクステリアの中でも、ガーデンテラスの話だったり、お伝えしたいと思います。

 まずは、「インテリア」ですが、一言でインテリアを言っても、その守備範囲は広いです。照明やカーテン、家具もインテリアですし、ニッチ収納や飾り棚などもインテリア、壁紙クロスやエコカラットなどもインテリアですし、または無垢のフローリングやマグネットボードなどの商材もインテリアと言えます。間取りプランの中身にて、装飾してくれるもの全般をインテリアと呼びます。

 その中でも、お部屋の感じや雰囲気を最も演出してくれる、「照明計画」についてお話します。

 まず、照明の色には、「昼光色」「電球色」などの色彩によって、お部屋の雰囲気はまるで違います。「昼光色」は例えると太陽の光のように、人が活動的になる光の色です。新聞を読んだり、本を読んだり、勉強をしたり、事務所で仕事をするような光の色です。雰囲気というよりも実働的な色というイメージでしょうか。

 一方「電球色」は、例えると炎の光のような安らぎを与える、光の色です。キャンプファイヤーなど人は感傷的になるように、古来より人は炎を見つめながらリラックスしてきたのかもしれません。ダウンライトの明かりのように、くつろげる場所。リビングだったり、寝室だったり、落ち着ける場所によく使用する、光の色です。

 「電球色」「温熱色」ともいったりしますが、雰囲気の良い居酒屋さんで、彼女の表情が素敵に見えたり、百貨店のデパ地下で、食品コーナーが美味しく見えたりするのも、照明の色の効果だといわれています。

 実は、季節によって変える事の出来る照明もございまして、「昼光色」は夏の光、さわやかな清々しい光だといわれています。明るい青みがかかった色ですので、涼しさの体感があるかもしれません。一方。「電球色」は冬の温かみのある、暖炉の光です。暖炉w囲んで、家族がくつろぐように、温かみを感じていただける、照明の効果と言われています。

 次に「エクステリア」ですが、こちらもまた、奥が深い。ガレージ計画もエクステリアですし、擁壁やCB(コンクリートブロック)の壁もエクステリア、機能門柱はじめ、門扉、門壁、外灯や表札、ポストなどもエクステリア、植栽、低木や中木、下草や花壇などもエクステリアです。また、エクステリア、外構計画によって、住宅の外観も大きく変わるといわれています。

 ここでは、少し、お庭の話をさせていただきます。お庭ですが、玄関正面のお庭を「フロントガーデン」家の裏庭を「バックヤード」といい、フロントガーデンは魅せるお庭、お客様が玄関までやってくる、いわゆるアプローチ部分も演出します。アルコープ型玄関、いわゆる引き込み玄関が基本だという人がいますが、おそらくこのフロントガーデンの部分を楽しんでいただくための演出だとも言われています。フロントガーデンの前は道路であることが多いので、玄関ドアを開けてすぐに道路という設計はちょっと再考必要かもしれません。土地の大きさにより致し方ない場合もあるのですが。

 バックヤードについては、基本的に家族の庭、例えば通行人からは見えないように、囲って目線を外してみたり、ウッドデッキなタイルデッキなどで、リビングとつないで、アウトドアリビングを楽しんでみたり、ちょっと日差しを遮るような、雨風をしのげるような屋根をつくれば、それはまた居心地の良い空間となると思います。

 植栽について、一言。葉っぱを掃除するのがめんどくさいという理由で、植栽を減らすかたも増えておりますが、落葉樹(葉っぱが落ちる木)については、非常に季節感を感じていただく、メリットがあります。

 まず、夏場。夏には葉が多い茂りまして、夏の強烈な日差しをカットしてくれます。うまい具合に日よけになってくれます。一方、冬場では、葉が落葉してしまっていますので、冬場の高さのない太陽でもお部屋の奥深くまで、日差しが差し込んできます。落葉樹を上手くつかった、日当たりのコントロールと行ったところでしょうか。

 今回も最後まで読んでいただき、本当に感謝しております。また、後の機会に「インテリアエクステリア」については、もっとニッチな分野で掘り下げてお伝えしていきたいと思っています。

 次回は、住宅に関するお金の話①、家賃と同じなら住宅ローンは払えるの?をお送りいたします。皆様のお家づくりに少しでもお役に立てれば幸いです。よろしくお願いいたします。

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