どうしてもメーカー決定が出来ない。。どうすれば??

 皆さん、こんばんは。某大手住宅メーカーにて、20年以上、現役で住宅営業マンをしております、「くーるばなーな」と申します。東京オリンピックが開幕しましたね。日々の業務に忙殺されながらも一生に一度の祭典に大注目している、「くーるばなーな」と申します。

 さて、今回は「どうしてもメーカー決定が出来ない。。どうすれば??」をお送りいたします。

 私自身も、1住宅メーカーに勤めておりますが、ふともし自分自身が普通のサラリーマンだったら家を建てる時、住宅メーカーはどうやって選んでいたのだろう?と疑問に思うことがふとあります。有名なメーカー?聞いたことあるメーカー?評判の良いメーカー?実際に営業担当に会ってみて、感じが良かったメーカー?。。。だったとしても、その自分で選んだメーカーが正解なのかって、素人の知識で判断が出来るのだろうかと。

 私自身は職務でありますから、20年以上、自社の商品の強み、他社との差別化ポイント、他社の研究、他社が自社をどのように評価しているのか、などなど。。そんなことばかり考えている職業です。では、一般の職業の方はどうでしょうか?

 日々、ご自身の専門分野、お仕事に邁進されていて、休日に奥様に住宅展示場に連れてこられて、数あるメーカーからこのメーカーは信頼できると一社を選択することは不可能に近いのではないでしょうか?

 また、各社メーカーのアプローチも千差万別で、イメージCMを沢山流しているメーカー、とにかく住宅公園に数多く出展しているメーカー、インスタなどのSNSに力をいれているメーカーなど、知名度アップ、認知媒体に沢山露出してちょっとでも知ってもらう、どこか頭の片隅に残してもらうことに躍起になっております。

 さらに、一般のお客様は、当然ながら建築ということに対して、知識が不足していることが、良く見受けられます。耐震性はどこも一緒じゃないか?断熱気密性はどこも一緒じゃないか?保証やアフターサービスはどこも一緒じゃないか?と「同質化」「コモンディティ化」がすすむとより建築メーカーを一社にすることが不可能に近く感じてしまします。

 住宅は説明商品とも言われており、しっかりと説明を聞かなければ、上記のような「一緒じゃない?」という、「同質化」の罠にはまってしますのです。厄介な事に住宅業界にいる、営業担当者は一般的にプレゼンテーションの能力に優れています。1しかないものを、あたかも10あるかのように、プレゼンする事が出来るのです。この部分もお客様を惑わせてしまうポイントでしょうか。

 結局、勉強していただく、知識を身につけていただく事が間違った選択肢を選んでしまわないことなんですが、とはいえ、そんな悠長な事をしていられない、今まさにメーカー選びの真っ最中だという方にとっておきの方法をお伝えします。

 まずは、検討メーカーを2社に絞ってください。3社、4社での検討は多すぎます。決められません。住宅の打合せは期間もかかるし、一回あたり2時間近い打合せを行います。毎週土日に3社~4社との打合せを予定に入れていれば、身が持ちません。

 そして、その2社で結局、決着がつかないとき、思い切って3か月程度検討する事をやめてください。本来楽しいはずの家づくりの打合せが、メーカー選びの検討にて疲れてしまうのは元も子もありません。余力を残した状態で、メーカー選びは終えて欲しいのです。

 余談ですが、最終検討している2社に対しても、このメーカーで検討しているとは、言わない方が良いと思っています。競合先を知ってしまうと、本来お客様をまっすぐに見たご提案で勝負したいのに、どうしても競合先を見据えた商談になってしまいます。このことはお客様にとっても、メーカーにとってもよくないことだと思います。

 隠れて競合他社を検討するわけではないのですが、競合先など関係なく、お客様にとって真摯に向き合っていけるパートナー選びをしてほしいのです。競合先がいくら値引きしたから、うちはいくら値引きするとか、競合先の仕様はこうだから、それに合わせるとか、そんな選び方では良いお家づくりがその先に出来るとは思えないのです。

 最後までお読みいただきありがとうございました。人生にとって大きな選択の一つです。くれぐれも後悔のないお家づくりになりますように、心からお祈り申し上げます。次回は、「ネットで土地を探すことは正解なのか??」をお送りいたします。

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