住宅展示場に行ってみよう。

こんにちは。某大手住宅メーカーで21年、現役住宅営業をしています、「くーるばなーな」と申します。

 さて、皆さんは住宅展示場を見学したことはありますか?どのようなイメージでしょうか?「理想の住まいが展示してある」「大きすぎて参考にならない」「いつかはそんな住宅を建ててみたい」「無理だと思うけど、目の保養に」などなど。。

 これだけネットが発達しても、住宅展示場の役割、存在意義は大きいのではないかと思っています。住宅は「説明商品」と言われていて、説明してもらわないと、その商品と特徴特色がわからないといわれています。

 とは言っても、潜在的に「いつかは家が欲しいなあ」という状態で、住宅展示場にいっても、「冷やかしと思われたらどうしよう」や「質問することすらわからないから。。」とか、「その後しつこく電話連絡が来たらどうしよう。。」などの思いから、なかなか住宅展示場への敷居は高いのではないでしょうか?

 住宅展示場は、見てるだけで楽しい素敵な家を見学しながら、住宅のプロにアドバイスをもらえたり、相談ができたりする場所です。勿論ですが、見学するだけでお金がかかることもなく、相談するだけでお金がかかることもない場所ですので、お気軽にご見学いただければと思うのですが、接客する住宅営業は、住宅に関するプロです。皆さんが買うなんて思っていなくても、その気にさせたり、そんな気がなかったとしても、欲しくなってしまう状態にさせたりと、人によっては接客スキルの非常に高い営業も存在します。

 ただただ、なんとなく見学するのではなく、有意義な時間にするためには、目的をもって見学したり、事前情報をしっかりと身につけてから見学する事がいいのかもしれません。

 まずは住宅展示場の仕組みを簡単にお話しします。

 各住宅メーカーはそれぞれ出展料を会場に払って、毎月の営業活動をしています。いわゆる家賃のようなものですね。(会場によっても変わりますが、毎月、数十万~数百万になることもあります。)それとは、別に各メーカーは自分の会社の商品(モデルハウス)を建築します。(これは勿論自費で建築します。メーカーによっても変わりますが、一億円近くかかることもあります。)場所を家賃を払って借りて、建物は自分で建築するというのが住宅展示場の一般的なスタイルです。

 その上で、会場(住宅展示場の主催企業)が、各種イベントを行って人を集めて、それぞれのモデルハウスにお客様が見学する事になります。(最近では、コロナの影響にて各会場ともイベントは自粛しており、完全予約制としているモデルハウスも多いですが。。)

 住宅を検討しそうな層の人々が喜びそうなイベント。つまり、住宅を検討しそうな層の人々とは、30歳代前後のご夫婦で小さなお子様がいらっしゃる人々。その方々が喜びそうなイベントとは、小さなお子様が喜びそうなイベント、アンパンマンや仮面ライダー、プリキュアなどのショーを定期的に開催し、「ついでだからモデルハウスでも見学していこうか」と、運営主催企業の会場は想定しているようです。

 そんな中、前述した「スキルの非常に高い営業」に出会ってしまったらどうでしょうか?本当の意味で「あなたにピッタリの住宅」であれば、何の問題もないのですが、「本位ではない買い物」になってしまったらいかがですか?その買い物に35年の住宅ローンがくっついてくるわけです。

 そうならないように、「失敗しない家づくり」のための住宅展示場の見方のお話を次回させていただければと思います。少しでも皆さまのお家づくりにお役に立てれば幸いです。何卒、よろしくお願いいたします。

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