こんににちは。某大手住宅メーカーにて、20年以上現役で住宅営業マンをしております、「くーるばなーな」と申します。皆様の一生に一度の家づくりにお手伝いが出来れば幸いです。
さて、今回は「そのプラン大丈夫?使いやすいセオリーの設計とは??」をお送りいたします。以前に間取り設計について、以前に「理想の間取を考えよう①~③」にて書いておりますので、良かったら下記よりご覧ください。
使いやすいセオリーとは、「明るくて、健康的な間取」であることです。日本にお住まいである以上、太陽は南側で輝きます。ですから、南側道路の土地が人気があります。が、建築地を良く見て、どこから光がよく入るのかをしっかりと抑える事が非常に大事です。
勿論、お客様のご要望もありまますが、LDKは南側にて明るい空間であるべきです。特にダイニングは東の光がよく入る東南の空間に持ってくることがセオリーであると言われています。人間の一日の体内時計は25時間だそうで、朝日を浴びることによってその時間軸がリセットされます。これをサーカディアンリズムといいますが、朝ごはんを食べる空間、ダイニングテーブルのくる場所は朝日が入る場所が気持ちいいですね。
また、ダイニングテーブルのサイズですが、当初夫婦二人暮らし、またはお子さんが小さい時期はそんなに大きな寸法はいらないかなって意見も多いと思います。しかし、ダイニングテーブルは6人掛けW1800くらいものをお勧めしますし、6人掛けテーブルがしっかりとレイアウト出来る空間設計をします。
理由は、ダイニングテーブルは食事だけの場ではないからです。お子様んが小学校の時は宿題をしたり、今日、学校であったことを話する場でもあります。また、夫婦で大事な話、将来の事、お金の事、未来の自分達の姿や目標の事、そんなことを話するのは、大きな大イニングテーブルがいいのではないでしょうか?
余談ですが、大きなダイニングテーブルのお宅は遊びにいくと、ついつい長居してしまいます。大きなダイニングテーブルはパーソナルゾーンも心地良く、ついつい長居してしまうとも言われています。
リビングについては、テレビの配置を中心に、ソファーをレイアウトしていくのですが、ソファーのサイズも非常に様々ですので、注意が必要です。I型ソファーが一般的ですが、L型のソファーであると綺麗にレイアウトできるかどうかの検証が必要です。L型ソファーは夢のL型ソファーと私たちはいうくらい、L型ソファーがレイアウトできるリビングは広さも十分であると考えられます。
また、ソファーに座ったときの視界にはいるものも重要ですね。先ほど、テレビ中心の配置といいましたが、家族の顔が見えるのか、キッチンまで見通せるのか、または外の景色が素敵で、リビングからソファーに座って外が眺められるなんてレイアウトもいいですね。
これもセオリーのお話になりますが、階段の降り口、トイレや脱衣所などの水回りの入り口が近い方が使いやすくセオリーだと言われています。最近のコロナ渦において、玄関に入ってまず手を洗いたいとのご要望により、玄関近くに洗面を作ることが多くなりました。依然としてリビング内階段のご要望は多いので、玄関の周りには、洗面、階段、リビングを固めるレイアウトが多い気がします。
それらのセオリーを抑えていきながら、土地の形状、方位を抑えていけば、自然に一階のレイアウトは見えてくるのではないでしょうか。
もう一つのキーワード「健康的」ですが、このことは、近年の住宅において、建物の性能値によって大きく向上しました。
例えば、鬼門にトイレをレイアウトをしてはダメというのは、聞いたことがありませんでしょうか?つまり、北東の位置にトイレを配置すると、北側は暗くて湿気やすいからトイレなどを配置すると、ジメジメと湿気たり、カビたりするよという、化学的なご意見であるのです。
最近の住宅において、北側であろうと、気密断熱がしっかりとしていれば、特に湿気の問題は解決します。
家相、風水などを特に重視して、間取りを決めようとする方をたまにお出会いしますが、基本のポイントは我々、住宅営業も熟知しております。ただ、100%家相風水が完璧な家はありませんし、100%家相風水が完璧な間取を追求すると、使いにくい変な家になりますよと、ご意見させていただいております。家相、風水についてはまたの機会に、お伝えします。
最後までお読みいただきありがとうございました。間取りを考えるのはとても楽しいです。あなたの理想の間取を見つけてくださいね。
次回は、「ただいま、建築中。建築現場にて注意することは??」をお送りします。
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