総額が膨らみすぎたとき、どうする?

皆さん、こんばんは。某大手住宅メーカーにて、20年以上現役で住宅営業マンをしております、「くーるばなーな」と申します。最近、天気が不安定ですね。雨が多いのでスカッとしませんが、元気に暑い夏を乗り切っていきたいものですね。

 さて、今回は「総額が膨らみすぎたとき、どうする?」をお送りいたします。

 住宅にかかる費用は多岐にわたります。本体の工事費から、オプション費用、またはご契約時に予想がつかなかった屋外の費用、インテリア、エクステリアなど付帯する工事費用。ローンの費用についても保証料を先に払うとか、金利に含めるなどでも費用がかわったり、火災保険の内容によっても費用が変わったりもします。

 「結婚式みたい」などと例える方もいらっしゃいますが、結婚式とは桁が違うのでよりそう感じる方もいらっしゃるのではないかと思います。

 勿論、営業マンの進め方、当初のご契約時費用に含まれなかった費用が多かった。仕様が安くなりすぎていた。など様々な要因が考えられます。お客様の方でも、その都度、変更金額が伝えられているものの、気が大きくなっていた、サービス工事があると思っていたなどと、お互いに良いように解釈してしまい、最終、総額が膨らみすぎていたとなるケースは考えられます。

 いろんなケースがあるものの、お客様でよくありがちなのは、総額が何千万とするものなので、10万円くらいならいいかとか、20万円くらいならいいか、などと相対的に金額を判断してしまっていることです。10万円の価値は10万円だし、20万円の価値は20万円であることは変わらないのに、相対的に総額に対して小さく感じてしまう傾向にあるお客様が多いように感じます。

 折角だから削りたくないとか、一生に一回だからやりたいことは全部やりたい、そのお話はある意味真実でしょう。ただ、本当に必要なものなのかどうかの取捨選択は正確にしていただきたいと思っています。

 私個人的に思う、取捨選択とは、「後からできる事なのか、そうでないのか」を良くお客様にはお勧めさせていただいています。例えば、窓を大きくするという工事は打合せ段階では簡単です。ただ、工事が始まり、窓が取り付いた段階の工事工程にて、やっぱり窓を大きくしたいですというのは、不可能ではないですが、極めて大変な工事となってしまいます。窓の金額だけでなく、外壁を取り外したり、外壁を小さくしたり、収め方や気密工事も大変だろうし、はたして綺麗施工できるのかの疑問も浮かびます。そのように、後々の工事にてやっぱりやり替えが大変そうな部分については、思いきってお勧めをするスタンスです。

 一方、例えば、外構のテラスやカーポートなど最初にしてしまえば、楽ですが、後々でも十分に対応できる工事。については、よく考えて後の工事でも対応できるなら、思い切って削ってみる、我慢してみるというのも一つの方法であろうと思います。

 その人の価値観、もしくは譲れないものが個々で違うので、難しい話ではありますが、「10万円はあくまでも10万円の価値です。」総額が大きくなったとしても、10万円の価値までも下がってしまうわけではないので、本当に必要なものであるかどうかは、キチンと見極める必要があると思います。

 あとは、個々の変更履歴をキチンと把握しておくのは大事なのですが、その変更を含めて、全体の資金計画がどのようになっているのかどうか、は非常に大事です。お手持ちの自己資金の範囲に収まっているのかどうか、ご自身が計画しているローンの総額に収まっているのかどうかは、計画を遂行するのに重要な要素ですので、くれぐれもご注意の上、計画されることをお勧めします。

 最後まで読んでいただき、ありがとうございました。次回は、「賃貸派、持家派、この論争はどちらが正しいのか?」をお送りいたします。

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