皆さん、こんにちは。20年以上、某大手住宅メーカーにて、現役で住宅営業マンをしております、「くーるばなーな」と申します。
さて、今回は自分たちにピッタリあった理想の間取りを考えてみよう①をお届けしたいと思います。
よく「住宅は3回建てないとわからない」などと言いますが、人生のうち3回も家づくりをするかたは今の時代、稀なんではないでしょうか。確かに一昔前は、新婚の時に狭い家を建てて、広い家に住み替えて、退職金で建て替えるみたいな時代があったのも事実なのかもしれません。
ただ今はそんな時代ではないので、一回の家づくりで、理想の間取りにすることが求められています。初めて家づくりをする人が理想の間取りに到達できるものでしょうか?答えは「出来ます!」
適当に営業担当者や設計担当者に任せっきりでは、出来上がったときにこんなはずじゃなかったとなりますが、ある程度の予備知識、設計とは寸法であるとの理解、光の入り方、生活の動線、自分自身の物の量などなどを、しっかりと把握して、家づくりのパートナーと共有する事ができれば、可能ではないかと考えられます。
いくつか注意点を。。図面や間取りの提案は、ある程度提案する側に知識、経験が求められます。例えば営業担当者や設計担当者が若い、もしくは経験不足が感じられる場合、サポート体制を確認しましょう。(店長や建築士のサポートが受けられるのかどうか。)
また、ご契約前、ほとんど図面、間取りの話をしない営業担当者もいます。「ご契約いただいてから膝を突き合わせてしっかりと打ち合わせしていきましょう」など。このケースは、営業マンが受注をした瞬間、お客様に興味を失い、次の顧客の事に一生懸命になる事も考えられます。
間取り図面は変更が起きることが多いですので、打ち合わせの度に、変更した内容が記載されているものをメーカー側と顧客側がそれぞれ持って、後ほど変更履歴が確認できるようにしましょう。
まずは、予備知識といってもそんなに難しいことではありません。あなたの朝起きてから夜寝るまでの日々の暮らしを想像して、思い返してください。営業担当者、設計担当者はあなたの生活を知りません。ですから、あなたの生活を知っているのはあなただけなのです。それをすると、あなた自身の理想とする間取りの入り口が見えてこないでしょうか?
まずは、起きるときは目覚ましですか?真っ暗じゃないと寝れない人ですか?ベットで寝ていますか?サイズはシングル、ダブルですか?いつも寝ている部屋にはベット以外になにが置いてありますか?
これだけでも、寝室の大きさや位置などがわかります。シングル×2やダブルベットをおくだけなら6~7畳の広さがあれば大丈夫です。ただそれ以外、寝室でテレビを見たいとか、化粧台を置きたいとか、スペースが必要になると8畳以上の寝室が必要になります。
または、仕事から帰ってきたとき、どのような順番でリビングにはいりますか?手を洗う、スーツを着替える、お風呂に入る?、部屋着に着替える、などなど。この順番だと玄関と洗面は近い方がいいかもしれませんし、まずは着替える人はウォークインクロセットなど一階にあってもいいかもしれません。すぐお風呂に入る人は1階のお風呂が便利でしょうし、寝る前にしかお風呂に入らず、脱衣も、洗濯も、干すのも、しまうのも纏めたいという方は、2階のお風呂もおすすめです。
このように、家族みんなが朝起きて、夜寝るまで、どんな行動をして、どこで何をしているのか、を考える事によって、自分たち家族はこのように使うのが慣れているもしくはしっくりくるという形を考えてみましょう。そうすると、適材適所、リビングダイニングに小物や書類が散らばってるので書類をしまう収納がいるなとか。玄関が狭いので、ベビーカーやストライダーしまう収納が欲しいなとか、1階、2階を行ったり来たりは大変なので、洗濯は一階かなとか。細かな図面を考えるのはプロに任せて、自分たちの生活を担当者に伝えられる努力が出来れば十分だと思います。
土地の広さなど、物理的な問題はありますが、それらのご要望を纏めて図面に落とし込んでいくのがプロの仕事です。多少、無理をぶつけても、受け止めてアウトプットしていってくれるのも担当者との相性だと、私は思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。次回は理想の間取りを考えてみよう②、設計寸法について考えるをお送りいたします。何卒、よろしくお願いいたします。
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