屋根材ってどんなものつかっているのか、知っていますか??

皆さん、こんばんは。某大手住宅メーカーにて、20年以上、現役で住宅営業マンをしております、「くーるばなーな」と申します。緊急事態宣言の宣言地域も広がっていますね。早く、この状況が終息するのを祈るばかりです。また、連日、東京オリンピックで、選手の皆さんの活躍が報道されています。直接の応援は出来ないのがもどかしいですが、選手の皆さんには力の限り頑張ってくださいと伝えたいですね。

 さて、今回は三大構造体の一つ、「基礎」「外壁」ときましたので、「屋根」をやりたいと思います。「屋根材ってどんなものつかっているのか、知っていますか??」をお送りいたします。

 「屋根材」は普段、見えないところにありますので、特に気にされる事が少ないですが、「雨仕舞」の点において、非常に重要な部位の一つです。特に、日射による紫外線にさらされますし、雨による防水性能も大事です。または、台風など暴風に対する、「耐風性能」を大事かもしれませんし、地震に対して重さによっては、「耐震性能」に影響が出るかもしれません。

 どれくらい耐候性があるのか、耐久性はあるのか、重さはどうか、経年劣化はどうだろうか?などのポイントが「屋根材」を見るべきポイントかもしれません。

 まずは、どのような屋根材があるのか、見てみましょう。

 昔の日本家屋によく使われていました、「和瓦」は最近では、本当に見なくなりました、個人的には大きな切妻屋根や、形の複雑な入母屋屋根などは好みではあるのですが、全体の数が本当に少なくなっています。

 理由は「重さ」です。昔の日本家屋は、太い柱に、分厚い梁にて大きな屋根を支えておりました。接合部分に関しても、本当に「軸組み」、いわゆる柱と梁を釘を使わずに組んでいく技術により、本当に強い構造の木造住宅が多かったのです。今では、柱の太さは3寸程度、接合部に関しても「軸組み」など使わず、金物プレートでコーナーを接着するのが一般的です。そのような、現代の木造住宅に「和瓦」は支えきれないほどの物となってしまったようです。

 今の住宅では、「耐震性能」の事も考えて、「セメント瓦」を使用する事が多いです。「和瓦」よりも軽くて丈夫、「耐候性」に関しても、外壁と同じで、表面の塗装が良くなってきていますので、長持ちします。ただ、塗装であることはは事実なので、定期的な表面塗装は必要です。

 また、最近では、太陽光を搭載する住宅も増えてきていますので、その下地として、「ガルバリウム鋼板」いわゆる鉄板です、だったり「アスファルトルーフィング」といわれる防水材を下地にする場合もあるようです。太陽光の施工方法として、「ガルバリウム鋼板」や「アスファルトルーフィング」などの下地に対して、穴をあけての施工をしてないかどうかのチェックも必要です。

 屋根材も三角形の屋根ではない、フラットルーフ、いわゆる陸屋根(屋上があるタイプといえば想像しやすいでしょうか?)では、コンクリートの打ちっぱなしの施工の住宅もよく見られます。コンクリートの場合も経年劣化、再塗装のメンテナンスもしっかりと計画的に行う必要があるようです。

 また、フラットルーフを扱う、住宅メーカーには、屋根材にステンレスを使用しているメーカーもあります。ステンレスは京セラドームなどの、屋外のドーム型球場、の屋根にも使われており、メンテナンスがかからない素材として有名です。屋根と同じように、メンテナンスが必要な、バルコニーの床材もチェックが必要な部分で、この箇所に防水シートを使っていれば20年程度では、防水シートの増し張りが必要となります。この箇所にもステンレスを使っていれば、メンテナンスの事は考えなくても良いと思います。

 以上、屋根材の素材、施工方法、メンテナンス方法など簡単ですが、お伝えしました。もし、お家づくりの住宅メーカー選びの際に、「屋根材は何を使っていますか?」と一言聞くだけで、営業マンは「このお客様はちょっと勉強しているな」と構えるかもしれませんね。

 最後までお読みいただきありがとうございました。次回は、「どうやったら解消できる?住宅ローンを組む際の理由のない不安」についてお送りいたします。

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