グリーンポイントってなんですか?

 こんばんは。20年以上、某大手住宅メーカーにて、現役で住宅営業マンをしております、「くーるばなーな」と申します。

 さて、今回は「グリーンポイントってなんですか?」をお送りいたします。みなさん、グリーンポイントはご存じでしょうか?住宅業界に携わっていなければ、一般の方はほとんどご存じない方も多いのではないでしょうか?

 グリーンポイントとは、「グリーン住宅ポイントによる環境対応等住宅需要喚起対策事業」という、長い名前の国が行っている事業の事で、1094億円の予算が令和2年度の第三次補正予算にて組まれております。と、説明すると、何のことか全くわからんとの声が聞こえてきそうなので、わかりやすく解説していきます。

 要は、国が「こんな家を建てて欲しい」という住宅を建ててくれた人には、補助金(ポイント)をあげますよ。という趣旨の制度です。30万ポイント~100万ポイントまでもらえる(1ポイント=1円と考えてください。)つまり、家を建てて100万貰えるかもしれないという制度なんです。

 私の印象では、ほとんど宣伝してませんし、メディアでもあまり見ません。住宅展示場に見学に行かれた方が、営業マンから「こんな制度もありますよ」と説明されるくらいでしょうか。

 住宅を建築する場合、補助金がもらえたり、税金が還付されたり、お得になる制度は意外にあるのですが、そのほとんどが必要な人にプロモーションされていません。時に「あげたくないのかな?」と思いたくなってしまうほど、制度が複雑、または手続きが煩雑であることが多いです。

 そのほかにも「ZEH」(ゼロエネルギーハウス)や「住まい給付金」「省エネポイント」や「エコポイント」「ローン控除による、所得税還付」など沢山ありましたが、(今あるものもありますが)多くはその手続き、一般のお客様では到底一人で出来ないだろうなというものがほとんどでした。

 いかに、申請主義の国、知らない人にはあげない国とはいえ、もう少し制度を簡略化、簡素化してほしいと思います。お客様は貰えるものは欲しいと思われるのは、当然の事ではありますが、私自身も「国や地方自治がしていることなので、必ずしも貰えるとは限りません」とお伝えするものの、手続きの遅れや、定められた期限内に申請しなかった場合、勿論もらえません。

 補助金をもらうために、打ち合わせのスピードや、打ち合わせ回数のテンポを上げたり、迷っているお客様にどんどん急かして決めていただかないといけない部分もあったりして、決して万能なものではありませんでした。「良い家を建てる、失敗しない家を建てる」のが大命題で、「補助金の貰える家を建てる」のではないのです。

 話をグリーンポイントに戻します。まずは、スケジュールですが、建築請負契約が昨年の2020年12月15日~2021年10月31日の期間の間に請負契約書を締結していること。過去の補助金申請にて、変更契約書にて請負日の変更が出来た時もあったのですが、今回は全く後から日時を変更する事ができないので、注意が必要です。

 そして、2022年4月30日に完了申請の締め切りがありますので、今からとりかかるとなると非常にタイトなスケジュールであると考えられます。ちなみに、弊社(某大手住宅メーカー)では、おかげさまで、先月の6月度の契約にて、2022年4月に建物が完成する工事スケジュールが埋まってしまったので、心苦しいですが、これからご契約いただくお客様には、グリーンポイントを利用できなくなってしまっている状況です。

 どんな住宅、どんな場合が対象かといいますと、まず「高い省エネ性能」であれば、40万ポイント。「一定の省エネ性能」があれば30万ポイントが受けられます。「高い省エネ性能」とは、●認定長期優良住宅●認定低炭素建築物●性能向上計画認定住宅●ZEHの4つがあげられます。それぞれの解説は非常に細かくなってしまうので、取り急ぎは担当してもらっている、住宅営業マンに「長期優良」申請が取れているか、確認してもらってください。

 また、加算される60万ポイントですが、(高い省エネ性能の場合)、●多子世帯が取得する場合(18歳未満のお子さん3人以上)●三世代同居仕様である場合(キッチン、風呂、トイレ、または玄関のうち、いずれか2つ以上が複数個ある住宅)の二つを覚えていれば大丈夫です。

 ※東京圏の対象地域からの移住のための住宅や、災害リスクが高い区域からの移住のための住宅も加算60万ポイント加算されますが、今回は限定的と思われるため割愛します。

 つまり、『「省エネ」の家で、お子さん3人以上いるか、二世帯住宅を検討されている方は、100万円の補助金、貰える可能性が極めて高いので、今年中に住宅の計画をした方がいいですよね。』ということが今回のトピックセンテンスです。

 このことからも、わかるように国は「省エネな家を建てて欲しい」「たくさんお子さんいらっしゃるご家族、または多世帯のご家族を支援したい」と思われます。

 皆様の家づくりは、国の指針に沿っていますか?もし価値観がマッチして、スケジュールがピッタリくるのなら、補助金を貰える方向で突き進んでも良いかもしれませんね。

 最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました。次回は、「夫婦で意見があわないんです。」をお送りいたします。よろしくお願いいたします。

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