皆さん、こんばんは。某大手住宅メーカーにて、20年以上、現役で住宅営業マンをしております、「くーるばなーな」と申します。皆様の住宅づくりの最適解を一緒に探していければ、幸いです。
さて、今回は「どんな年収の人でも、お金がないって本当ですか?」をお送りいたします。
住宅展示場で営業をしていますと、「こんな大きな家を買う現金は私たちにはない」とか、「宝くじが当たったらね」とか、とにかく「現金」がないと仰るお客様は非常に多いです。
勿論、常識的に、いきなり「●千万円持っています」などと、言うお客様がいらっしゃらないのも事実ではあります。自身のプライベートな部分を、全て晒す必要はないと、私も思っています。
その後、ある程度、お話が進んで、実際に住宅の資金計画を算出する際に、基本的には自己資金(現金)は少なめに計画するのが、セオリーではありますが、実際ゼロでは計画できません。どうしても、手付金、頭金に必要となり、100万~300万程度は現金が必要な場合があります。
年齢にもよるし、年収にもよるのですが、この自己資金(現金)が非常に少ない場合が多いです。
金利が空前絶後の低金利のため、現金をあまり出さない方が良いのは事実ですが、あまりにも現金が少ない場合があります。それは、年収が少なくて、なかなか貯蓄が出来ないからなのでしょうか?
例えば、皆さんの想像する、年収1000万円の世帯のご家族は、潤沢に現金をお持ちだと思いますか?意外に思われるかも、わかりませんが、答えは「NO」です。意外も意外、高年収であっても現金をあまりお持ちでない方は多く、借入をお持ちの方もいらっしゃったりするのです。
それは、2つの理由が挙げられます。
一つ目は、※家計の項目に対する、割合比率が決められていない。
二つ目は、※年収に応じた、生活水準としてしまい、生活のレベルを簡単には元に戻せない。
一つ目の理由は、家計には項目に対する割合比率があります。食費の割合が非常に多いなどです。この項目に対する割合比率が適正な家計では、しっかりと項目に対するフレーミング(項目において月ごとに袋分けされているなど)がしっかりと出来ているので、住宅ローンを計算するのに、大きく家計分析が狂うことはありません。
二つ目の理由は、例えば、1000万年収があるのなら、タワーマンションに住むべき、車は外車に、子供は私立が当然、年に2回の海外旅行は当然、恒例行事など。見栄とプライドに依存する部分も多いのですが、ここ近年、800万円以上が増税されていっている事を考えますと、満足度を落とさずに生活をダウンサイジングしていく必要があるのかもしれません。
裏を返せば、元気で働けていて、家族が健康であるなら、家計管理をしっかりとして、生活の支出をコントロールする事が出来れば、少ない現金であったとしても、住宅ローンの不安に怯えることはなくなると思います。
そして、10年後の住宅ローン残高をにらみつつ、10年後の貯蓄計画を立てていきましょう。我慢をせずに、ダウンサイジングできる家計項目は存在します。そのお話はまた、別の機会にお伝えいたします。
最後までお読みいただきありがとうございました。何かしらのお役には立てましたでしょうか?
次回は、「私たちの営業担当はどうやって決めるの?選べるの??」をお送りいたします。
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